亜女子たちのコロナ生活「マレーシア・クアラルンプールルポ」

さあ、今日は、多民族国家マレーシア・クアラルンプーからの2回目のルポ「ウイルスと戦うラマダン」をお届けします。本日までのマレーシアのコロナウィルス感染者は、5945人。回復者は4087人、死者は100人です。

 今回は、石油&ガス会社を経営しているムスタファさんからあれこれお話を伺いました。マレーシアで、6割以上を占めるイスラム教徒は4月24日から5月25日までラマダンです。今、まさにラマダン中。ラマダンとは、断食のことで、日が暮れるまで何も食べてはいけない、水も飲んではダメなのだそうです。一説には唾も飲み込んではダメとか。けれど、ダイエットにもなるので、イスラム教徒以外にも流行しているそうです。

ムスタファさんの奥さまのすりさんと義理の妹さんのアユさん。

ムスタファさんの奥さまのすりさんと義理の妹さんのアユさん。

ラマダン明けの晩御飯。ご馳走になったことかありますが、奥様はとってもお料理上手です。

ラマダン明けの晩御飯。ご馳走になったことかありますが、奥様はとってもお料理上手です。

ラマダン明けの夜ごはん2.jpg

現在マレーシアは、コロナウイルスの蔓延で街はロックダウン中。再々延長が決定したそうで、5月12日まではがっちり、ロックダウン。「みんながんばって守っています」とムスタファさん。飲まず食わず、外出も出来ずでは、さぞ辛いのではないかしら。私も気持ちに寄り添おうと水ありラマダン3日目に挑戦中。で、ロックダウンはさらに延長もあるとかないとか囁かれています。5月終わりまでラマダンですが、毎日ラマダンは明ける。そう、夜にはご飯が食べられるので、奥様方は家での夜ご飯のために、食事の支度やデザートつくりに時間を使っているようです。本来ならば、ラマダン明けの夜は、ラマダンビュッフェなどをやるレストランやホテルが多いらしいのだけれど、今は全て閉めなければならないので商売人には辛いところ。「はりらやというラマダン後のお祝いも、このままだと、出来ないかもしれない」と。ハリラヤは、マレーのお正月のようなもので、みんな集まっての大パーティは、それはそれは豪華な食卓。その日を目指させないラマダンは「修行」、一言に尽きるのでは。

そんなこんなで、四六時中混んでいるイスラム最大の聖地のメッカも立ち入り禁止でガラガラの様子です。カーバーに人がいないなんて驚きの風景では。

いつものメッカ。

いつものメッカ。

現在のメッカ。

現在のメッカ。

コロナ対策として、マレーシアでは、現在国境管理を強化しているようです。外国から自国に戻ると、14日間の検疫(隔離)があり、空港に着いたら、政府の管理人が迎えにきて、ホテルなどのQuarantineセンターへすぐに送られる。部屋は広くてご飯もおいしそうに見えますね。なんとQuarantineは、ホームレスにも用意されているとか。Quarantineになったホテルは黄色いテープが張られ出入り禁止黄色いテープが物々しくみえます。感染が高いところは、有刺鉄線がぐるぐる張り巡らされる。トータルロックダウンにして一切家からでられなくするそうです。でも、食事は、しっかり用意されるとか。

隔離に用意された部屋と食事。

隔離に用意された部屋と食事。

黄色いテープがものものしいです。

黄色いテープがものものしいです。

ホームレスのために用意されたQuarantine。写真は全てマレーシアのニュースから取ったものをムスタファさんが送ってくださいました。

ホームレスのために用意されたQuarantine。写真は全てマレーシアのニュースから取ったものをムスタファさんが送ってくださいました。

有刺鉄線のむこうは、感染の高い地域。トータルロックダウンだそうです。

有刺鉄線のむこうは、感染の高い地域。トータルロックダウンだそうです。

窓から顔.jpg
ステイホーム.jpg
政府がマスクをしなくていいといってもみんなしているそうです。

政府がマスクをしなくていいといってもみんなしているそうです。

政府はマスクはしなくていいと先日発表したそうですが、まだまだみんなしいるようです。街の写真をみてもそうですね。女性たちは、ヒジャブにマスク姿は暑そうですね。頑張っています。ムスタファさんの会社は、政府から営業許可が下りてようやく会社に社員が出社できるようになったそうです。感染者も1日2桁になり、減ってきます。「ウイルスと戦うラマダン」きっと神様にこの祈り届くことでしょう。筆:山本

★前回の韓国ルポは、個人情報と写真の一部に、本人の許可なく掲載したものが含まれていたため、記事自体を取り下げることに致しました。