日本、特に東京では日に日にコロナ感染者が増えています。アジアに目を向けると、どうでしょう。中国に広まりだしたのは、1月の終わり頃。娘のような年頃のみんなはどうしているか心配だったので、大丈夫か連絡を取っていました。あれから、2ヶ月以上経ち、今度は日本がピークです。中国ではもう、コロナは収束に向かい、ニュースではお祭りモードのような映像も流れていました。観光地には観光客が群がる映像も。これは、本当なのでしょうか。深圳、上海、成都の中国各都市にいる亜女子ラボメンバーに聞いてみました。
深圳亜女子
「2月は在宅勤務でしたが、3月から通勤になりました。ときどき残業もあります。マスクをつけるのが普通になりました。会社では1日2回体温を測ります。コロナに慣れていく感じです」(ITコンサルティング会社で働く胡さん)。
「私も家族も大丈夫です。企業や学校の活動は段々再開されています。でも夜はまだ普段の暮らしには戻りません。警戒意識が重要です。日本も気をつけてください」(インターネット会社勤務の劉さん)
こういう道をこれから日本も辿るのでしょうか。コロナに慣れていくという言葉が心に響きました。キラキラ輝く深圳に戻るには、まだまだ時間がかかりそうです。
成都亜女子
2月の時点では「マスクが買えません」と話してくれた楊さんですが「今はもう普通に買えます。東京は大変そうですね。そちらは足りていますか。送ることが出来なくてごめんなさい」と心配してくれています。
日系の自動車会社で働く劉さんは、旧正月明けに日本に遊びに行こうと前から計画してましたが、中国での蔓延で、泣く泣くキャンセルしました。「今行ったら嫌われるもの」と。旧正月は、政府の話を聞いて家族で家に閉じこもっていたそう。でも、それ以来会社の生産復旧のため、休みが取れなくなったそう。ずーっと休みなく仕事をしていたと聞きました。成都は2月上旬から徐々に復旧し始めたようですが、2月24日からは、完全復旧。「また街に渋滞が戻った」と嘆いていました。ニュースでお祭りモードの中国の映像を見たけれど・・・と話したら
「まさか、中国のコロナはまだ終わっていません。学校も全部は復旧していないし、コロナとの長期併存の心構えと皆言っています。お祝いモードなんかではない。今第二段階に入っている」 「生活秩序は元に戻ったけれど、安全のためできるだけ外出外食は避けるようにしている」と話してくれました。
上海亜女子の夢さんは、昨年から短期転勤で日本滞在。旅行会社で仕事をしています。「私は在宅勤務で引きこもっているけれど、上海はほとんど復旧したようです」。
現在、両親は青島に住むというジンクンも日本で働く上海亜女子です。「今日本は大変だけれど、なんとか乗り切りましょう」と励まされてしまいました。
メディアで見る中国と、実際現地に暮らす亜女子に連絡をとって聞くのではだいぶズレがあるようです。まだまだ、会社や地下鉄、公共の場はマスク着用のようです。
筆:山本